目に見えない高位の存在に祈る時には、ただ漠然と願いをささげるよりも、祈祷やお祓い、おまじないなど、呪術的な形式を整えて厳しい制限を設けたほうがより心願成就の可能性が高まります。
ぼんやりとした願いはかなわなくても、寺社仏閣で具体的に祈念したら願いが叶ったというエピソードは少なくありません。
この法則を逆手にとってみると、条件が厳しければ厳しいほど達成困難な願いを叶えられるとも考えられます。
実際に、1年に1度という厳しい時間的制限がある「占い」では、とても通常では考えられない未来の予知が可能になるかもしれないそうです。
運命の相手が浮かび上がる「水盤占い」とは
水の流れあるところには霊的なエネルギーも通っていて、水が溜まっている所ではその流れが淀むと言われています。しかし、古来より伝わる「水盤占い」では水を人為的に溜めて運命を見るのです。あえて水を意図した形に止めることで霊的なエネルギーを引き留め、運命を読解する手助けにしたのでしょう。
つまり、本来的に「水」そのものが占いに適したアイテムであったわけです。
しかし、通常の状態では水は単なる水に過ぎず、その表面に未来のしるしを浮かび上がらせたりはしません。では水盤占いで運命の相手を視るにはどうしたらいいのかというと、その鍵は「月」が握っています。
1年に1度、年の初めの満月の夜にだけ、水盤は「いつか現れる運命の人」を映し出す魔鏡になるのです。必ず視えるとは限りませんし、むしろ成功しない確率の方が高いと思われます。容易に達成できる方法ならば世の中の多くの方が認知し、実行しているはずですから。
成功率は低いとしても、長く伝えられてきたのは月の神秘が確実に何かしらの作用をもたらすからなのかもしれません。
たとえ具体的な相手の映像が浮かび上がらないとしても、水盤の前で心から願えば、その年で最も強い力を得た水盤は非常に有効性が高い「呪具」となり、最短期間で願いを実現してくれるはず。
ただし、効果が高いからこそうかつな願いを思い浮かべないように注意してください。
注意! 祈願の撤回は難しい
ただ占うだけでもやはり注意が必要です。未来は常に不確定に揺れていて、その時点で見えている未来が必ず現実になるとは限りません。
しかし、占いで未来のサインを「知ってしまった」としたら、そのことが未来を変えてしまったり、あるいはほかの可能性をつぶしてしまう可能性があります。
祈願についても同様です。
強く真剣に願った内容でも、状況が変われば違う未来を望むようになるかもしれませんよね。しかし、高位の存在に聞き届けられた祈願の撤回は非常に難しいのです。
占いをするにしろ、祈願するにしろ、覚悟を持って臨むようにしていただきたいと思います。