日本には八百万の神々がいますが、中には強い二面性を示す神様もいらっしゃいます。
例えば大黒天。
憤怒の神として知られていますが、実は福徳の神様でもあるのです。
一発逆転の宝くじ当選を狙っている方。
商売繁盛を目指している方。
現在の仕事に野望を持っている方。
出世したいと考えている方。
金運アップを実現したい方は、大黒天に祈ってみるといいかも知れません。
祈りにはそれだけで力がありますが、より積極的に願いを神様の元まで届けたいのであれば、マントラ(真言)を用いるといいでしょう。
大黒天の名を冠したマントラ(真言)をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
大黒天のマントラ(真言)を唱えてみよう
大黒天に祈りをささげるためのマントラ(真言)は、カタカナ表記でこのような文言です。
「オン・マカキャラヤ・ソワカ」
マカキャラヤという部分が大黒天を示します。大黒天はもともとインド密教の神様で、その本来の名前は「マハーカーラ」でした。これが真言の中で「マカキャラヤ」に転じたのです。
心から雑念を追い払い、精神を集中させて唱えてみてください。
神様はもともとがひとつであったとしても、国によって姿かたちを変えます。
大黒天も密教では大日如来の持つひとつの顔に過ぎません。しかし、日本では民間信仰の中で非常に愛嬌のある姿を借りて親しまれるようになりました。
打ち出の小槌、左手の袋と、腰かけている米俵に象徴される「七福神」のひと柱。あれこそが日本の草の根に広がった大黒天の姿です。
憤怒の表情は洗い流され、ふくふくとした笑みを称える好々爺が日本の大黒天を象徴しています。
ただ愛するだけなら、変化を遂げた後の七福神としての大黒天でも問題はないのでしょう。ただし、金運アップ・財運の引き寄せを願って願いをささげるのであれば、やはりその由来や特性を知っている必要があるはずです。
大黒天に祈るためのポイント
今回ご紹介したマントラを唱えて祈る際に、いくつかのポイントがあります。大黒天に祈りが通じれば宝くじですら当選率がアップすると言われていますが、それはポイントを押さえてこそ。
まず、大前提として「信じること」です。
そして、自ら目的を遂げるための努力を怠らないこと。自ら動かないものが神様の目に留まるとは思わないほうがいいでしょう。
ただ願うだけではなく、自分自身を高めるべく頑張る人であって初めて大黒天の導きが功を奏するのです。それは、祈りの内容が「宝くじに当たりますように」だとしても変わりません。
どんな人物にでも神威はまんべんなく降り注いでいるとも言います。その光は個人の内側から発するエネルギーに方向性を与え、道を示す役割を担うもの。神頼みもまた単なる奇跡ではないのだということを念頭に置いて、大黒天への祈りを捧げるようにしてください。